はつじょがいく!
廿日市市宮内明石にある、株式会社オートワークフルモトさんにお邪魔しました。
廿日市市宮内から佐伯に上がる途中にあるオートワークフルモトさん。
緑に囲まれた広いご自宅敷地内で車の販売、整備などを行っていらっしゃいます。
代表取締役の古本義明さんと息子さんで店長の古本翔大さんにお話を聞きました。
父の作ってきたお客様との信頼関係
もともと車の修理工場に勤めていた義明さん。いずれは独立したいと考えていたそうです。
地方運輸局長の認証を受けた認証工場として、27年前に創業されました。
翔大さんは、子供の頃から車が好きではなかったのだそうです。
自宅横が整備工場であるため、テレビを見ていても音が聞こえなかったりして反抗的な態度を取ったり、人に「車屋の息子じゃけ、分かるじゃろ?」と車のことを聞かれるのが嫌で仕方なかったそうです。
ご自身が車に乗るようになっても、乗れればいいという感覚で、洗車もオイル交換もあまりしていなかったとおっしゃいます。
そんな翔大さんですが、仕事をしていない時に義明さんから「バイトでもせんか。」と仕事に誘われたのだそうです。ただでご飯も食べさせてもらっているしと手伝い始めると、いつの間にか作業着が用意され、いつの間にか「社員にならんか。」と言われ、いつの間にか4年がたっていたのだとか。
義明さんが作ってこられたお客様との信頼関係に、翔大さんはとても感謝されています。
「古本さんがそう言うなら。」と依頼してくださる方、「古本さんのところへ行ってごらん。」と紹介してくださる方、そういうお客様に対しての責任感や感謝の気持ちが、サラリーマンのときとは違うのだそうです。
明るい性格の義明さんの奥様、鈴美さんが総務部門としてお店を支えていらっしゃいます。おしゃべりが大好きな鈴美さんと話すのを楽しみにされているお客様も。
言いたいことを言えるのは家族だからこそ。
親子3人、お互い支え合いながらのアットホームな雰囲気こそ、オートワークフルモトさんの大きな魅力です。
個性を活かした車、人と違うものを求める方にも応える
義明さんは若い頃からダートトライアルというモータースポーツを趣味として楽しまれています。その経験を活かした専門性の高い仕事ができるのも大きな特長です。
ダートトライアルは、土の上を走ってスタートからゴールまでのタイムを競うもの。
約2分という短い時間の中で、集中力と緊張感を保つというのがダートトライアルのおもしろいところだと義明さんはおっしゃいます。
広島には高宮町にサーキットがあり、2分間を2回走るために、遠方から集まるのだそうです。
オートワークフルモトさんはJAFの加盟クラブ「チームアサヒ広島」の事務局もされていて、その仲間もお店に来られるのだそうです。
ノーマルの車をベースに、特殊なところを走るために法的にあった改造改良をして、サーキットを走れる車を作ったり、メンテナンスを行ったりします。
自分の個性を活かした車、人と違うことをやりたい方の要望も叶えてくださる車屋さんです。
自慢の整備とオーダーメイドの車販売
整備工場として創業されたオートワークフルモトさんは、整備の確実性、信頼性、お客様の満足度において絶対の自信を持っていらっしゃいます。
また、販売に関しては、お客様の要望をしっかりと聞き取り、新車、中古車に限らず、一からオーダーメイドのような形でお客様が欲しいものを必ず探してくださいます。
車に興味のなかった翔大さんですが、今では車を直すことがすごく楽しいのだそうです。
義明さんも、車のことで困ったお客様が来られて、きちんと直すことができたときのお客様の笑顔、自分自身の達成感がこの仕事をする上での糧なのだとおっしゃいます。
今年は翔大さんもダートトライアルに挑戦する予定なのだそうです。
まずは練習からスタート。いつか親子で一緒に走ることをお二人とも楽しみにしていらっしゃいます。
自然がいっぱい、広くてのびのびとした敷地のオートワークフルモトさん。
実は保育士資格を持つ翔大さん。
家族連れで来られたお客様が話をされている間、子供さんが遊べるようにしたいなあとおっしゃっていました。
東園 恵
株式会社オートワークフルモト
住所/広島県廿日市市宮内2975-9
電話/0829-38-3384
営業時間/9:00から19:00
定休日/日曜、祝日
営業時間外の対応についてはご連絡ください
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Writing:Kawasaki Kyoko