はつじょがいく!
廿日市市宮内、新幹線の高架下にある洋菓子店パティスリーパックさんにお邪魔しました。
扉を開けると、目に飛び込んでくる色とりどりのケーキや焼き菓子。華やかさがとても印象的なお店です。
オーナーシェフの平川浩治さんにお話を聞きました。
クリエイティブな道で独立をめざす
学生時代の平川さんは絵を描くことが大好きで、将来は芸術的な仕事がしたいと考えていたそうです。
芸術的でかつ手に職をつけられるものということで、パティシエの道へ。
卒業後はサラリーマンとしてパティシエの仕事をしていたものの、大量にケーキを作り続ける毎日にやりがいを見い出せないでいたそうです。1日の大半を仕事で費やすのだから、楽しさややりがいを感じながらやっていきたい、そう考え、独立することを目標にしました。
その後、大阪や東京の人気店で修行を積み、15年ぶりに広島に帰郷。パティスリーパックをオープンされました。
会社員のときにはできなかったクリエイティブなことにどんどん挑戦できるのが楽しいとおっしゃる平川さん。
そこから生まれたこだわりのケーキや焼き菓子。経営者というより菓子職人でいたいという平川さんの渾身の作品です。
地元のみなさんに愛される商品を
約15年広島を離れていたため、オープン時はどういった商品が地元の方に受け入れられるか試行錯誤だったそうです。
当初パティスリーパックさんの洋菓子は、平川さんが長年学んできたフランス菓子が基本のラインナップ。
フランス菓子特有のお酒のきいた少し苦みのある商品の他、もっとたくさんの人に愛される商品をということで開発を続けました。
フランス菓子を追求してさらに進化した商品を作っていくということと、地元の方に愛されるような洋菓子を追求していきたいという思いで今のような商品展開となったそうです。
ショーケースの中のケーキはその色もデザインもとても華やか。お店作り、商品作りにおいては、パリをイメージされているそう。かつゆったりと落ち着いた廿日市の街に寄り添うようなお店の雰囲気にしたいと考えていらっしゃいます。
地元の地名の入ったオススメ商品
パティスリーパックさんのおススメ商品は玄関口にも大きな写真が飾ってある「宮内ロール」。
しっとりしていて歯切れがよい、くちどけのよい生地。きめが細かくてやわらかいのが特長。クリームはミルキーだけど乳味が重くなくさっぱりしているとのこと。早速食べてみましたが、おっしゃるとおりの味わいでした。
他にも「広島スフレサンド」「宮内チーズタルト」など、廿日市から、広島からの手土産に使っていただければと平川さん。
ヨーロッパ、フランス菓子が好きな方には、ショコラとキャラメルのムース、オペラがおススメだそうです。
焼き菓子の種類も豊富で、迷ってしまいそうです。
お店玄関口のステキな飾り。実は平川さんの手作りなのだそうです。
お店の前で育てている植物をちょんちょんと積んで挿したりとアーティストな一面はさすがです!!
誕生日や記念日といったイベントにはもちろん、ちょっとうれしいことがあったときや、自分へのご褒美に、そして喜んでくれる誰かを思い浮かべながら、平川さんの作るケーキやお菓子を選ぶのもきっと楽しいと思います。
普段の生活の中にささやかな幸せを感じさせてくださる、そんなステキな街角の洋菓子店パティスリーパックさんです。
東園 恵
Patisserie Paques パティスリーパック
住所/広島県廿日市市宮内1099-1
電話/0829-38-7554
営業時間/10:00~20:00
定休日/火曜日
pattsseriepaques.jimdo.com
Writing:Kawasaki Kyoko