爪と皮膚のトータルアドバイザー 一人一人とゆっくり向き合う|プライベートネイルサロン pas à pas(パザパ)

はつじょがいく!

廿日市市新宮にあるプライベートネイルサロンpas á pas(パザパ)さんにお邪魔しました。

オーナーの山岡典子さんにお話をお聞きしました。

pas à pas 一歩一歩着実にゆっくりと

店名のpas á pasはフランス語で「一歩一歩」を意味します。

ゆっくりだけど、着実に少しずつ前に進んでいけたらという思いでつけたそうです。

ネイリスト歴は12年。はじめはサロンに勤務していました。

サロンではたくさんのお客様の施術に関わることができましたが、時間に追われることが多かったとおっしゃいます。

もう少しこうしてあげたい、こうしたらいいですよとアドバイスしたいことがあっても、次の予約の方が待っていると、思うように一人一人に時間をかけることができないもどかしさがあったそうです。

お客様にゆっくりくつろいでいただきたい、お客様と信頼関係を築き、長くお付き合いしていきたい、そう考えて、パザパとしてホームサロンを開業されました。

2017年より現在の場所、マンションの一室でプライベートネイルサロンを始められました。

1日のお客様は2人から3人。お客様に次の方のことを気にかけずに過ごしていただくには、2人くらいがちょうどいいのだそうです。

ネイリストになったきっかけ

小さい頃、爪を噛むのがくせだった山岡さん。

その影響で丸くて小さくなった爪が大人になってからもコンプレックスだったとか。

そんな山岡さんが初めてネイルサロンに行ったとき、形を整えるだけ、塗るだけ、お手入れをするだけでこんなにきれいになるんだ、こんなことができるんだと感動したのだそうです。

何回か通うと、やがて自分でもできるようになりたいと思うように。

お子さんもまだ小さく、ネイルを仕事にしようともその時は思っていなかったそうですが、やろうと思ったことはやってみようと、サロンを開業している先生のスクールに通って勉強を始めました。2年かけて学んだそうです。

爪を噛むのがくせだった人は爪に自信がないため、ネイルサロンに行きにくいと思うけど、爪の形は改善しますとおっしゃいます。

お金をかけてネイルをすると爪を大事にするようになり、自分の爪や指に向き合うようになります。

自分の爪に自信のなかった山岡さんだからこそ、同じような方の気持ちが分かるそうです。そして初めてのネイルで感動したあの気持ちを、コンプレックスに思っている方に感じて欲しいと思っています。

pas à pasの爪を削らないパラジェル

パザパさんは、パラジェルを取り入れたサロンです。

パラジェルとはジェルネイルのひとつですが、従来のジェルネイルより爪に優しく、今人気のある方法です。

通常ジェルネイルは、ジェルを爪に密着させるために自爪を少し削り、その上にジェルをのせます。

パラジェルはそれ自体が爪に密着するため、自爪を削ることなく爪が薄くなることが少ないというものです。

爪の表面とジェルを真空状態にさせる技術のいる方法。

山岡さんは正規セミナーを受講しており、パラジェル登録サロンとしてお客様に安心してパラジェルを楽しんでいただくことができます。

パザパさんではシンプルなネイルを希望される方が多いそう。

お客様がこんなのがいいと画像を持ち込まれることもあれば、おまかせでと言われる方もいらっしゃるそうです。

季節にあわせたバレンタインネイルだとか、はやりの宝石ネイルなども取り入れながら、お客様の肌の色やその方の今の気持ちなども考慮し、ゆっくり話をしながらデザインを決めていくこともあります。

山岡さんにとって、そんな時間がまた楽しいのだとか。

ネイルは施術したらよしではないんですとおっしゃいます。ヘアサロンに行っても、自宅でヘアケアを続けるのと同じで、爪や皮膚の状態をきれいに保つためにケアのアドバイスなども行うそうです。

現在はパラジェルを使っているパザパさんですが、ネイルの世界は日々進歩しており、どんどん新しいものがでてくるので、ご自身で使ってみてこれはというものがあったら取り入れていきたいと日々勉強なのだそうです。

爪肌育成マエストロとして伝えたいこと グリーンネイル対応店

以前はただ飾るだけだったネイルの世界。それだけではいけないのではないかというネイリストさんが増え、爪や皮膚、体のことをトータルに学べる団体が東京、大阪を中心に増えてきているそうです。

山岡さんは、爪肌育成検定協会で爪だけでなく美容一般について学び、検定を受けた爪肌育成マエストロです。

ネイリストの立場から、体の栄養についての話なども取り入れながら、美しく健康な爪を保つアドバイスをすることができます。

広島ではまだ少ない爪肌育成マエストロですが、広島でも講座が開催されるようになり、これから認知が広がってくることでしょう。

ネイルをする中で起きるトラブルのひとつとして、爪が緑色になるグリーンネイルというものがあります。

グリーンネイルに対応できるようにと、約10年前から研究開発されたルビケイトという商品を扱っており、それを使って、グリーンネイルに悩むお客様に適切な方法をアドバイスします。また予防についても説明します。

以前は、浮いてきたネイルと爪の間に水が入り、カビが生えることが原因と考えられていましたが、現在はそうではないということが分かってきたそうです。

なぜグリーンネイルになるのか、予防、対応方法についてもっと知っていただくために、ネイリストさん向けの講座を行っていらっしゃいます。

ネイル業界がこれからもお客様に自信を持って安心してネイルができるようにと願っています。

お客様に爪の健康を保ちながらネイルを楽しんでいただけるように、そして爪の状態を見て、体のトータルアドバイスができるように、一人一人と丁寧に向き合うことを大切にされています。

 

30代、40代の女性を中心に、80代の方もネイルを楽しみに来られるパザパさん。

お客様にとって癒しの場所、安心できる場所であり続けたい、そして女性が元気であるためのお手伝いができればと話してくださいました。

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東園 恵


プライベートネイルサロンpas á pas
住所/広島県廿日市市新宮
営業時間/10:00から
不定休、完全予約制
https://ameblo.jp/pasapasnail/
https://www.instagram.com/pasapasnail/

Writing:Kawasaki Kyoko