はつじょがゆく!
廿日市市木材港北、(株)マルヨ木材の敷地内にあるタイ雑貨店SABAIDEEの吉田由里さんにお話を聞きました。
アクセサリーをはじめとするタイ雑貨のセレクトショップ
(株)マルヨ木材の事務所の一部を増築した店内は異国の雰囲気。
吉田さんがタイで仕入れたアクセサリーやバッグ、布製品や置物など様々な種類の商品が置かれています。
ネックレスは天然石を使用していますが、高価な石ではなく、気軽にファッションに取り入れることができます。
日本人好みのアイテムを定期的に仕入れています。
どれも手をかけ丁寧に作られたものですが、吉田さんが直接仕入れているため、手ごろな値段で購入できます。
手作りのタイ雑貨の温かさが感じられます。
留学生との交流で深まったタイへの思い
吉田さんは現在、日タイ交流協会に所属し、タイの留学生のサポートをしています。
ホームステイでタイの学生を2カ月半受け入れたことがきっかけでした。
タイの北部や山岳部に住む人々は、経済的に貧しく、学校に通えない子どもたちもたくさんいます。
SABAIDEEで販売している商品の一部は、その地方の女性が現金収入を得るために農業の合間に作ったものです。
吉田さんはそれらを日本で販売することで、彼女たちが出稼ぎせず家で収入を得て、子どもたちが学校に行けるようになればと考えています。
知り合いの日本留学経験者が製品化しているため、連絡を取りながら、現地の女性にとっても日本のお客様にとってもよい商品を販売できるようにしています。
日タイ交流協会では毎年タイ北部の学校へ、子どもたちの1年間の学費として寄付を行っています。
子どもたちから協会へ寄せられたお礼の手紙に吉田さんは心をうたれ、今の日本の子どもたちにもぜひ読んでもらいたいと思ったそうです。
家計を助けるためにゴミを拾いながら働くことを恥ずかしいとは思わないこと、寄付のおかげで学校に行けることへの感謝の気持ちがつづられ、戦後の日本もこんな感じだったろうかと考えさせられたと言います。
これからの夢
タイは天然石がたくさん集まるところ。
SABAIDEEにはアクセサリー用パーツの石もたくさん揃えており、今後はそれらを使ったアクセサリー作りのワークショップや、タイ人講師にタイ式マッサージを教えてもらう教室などを開催したいと吉田さんの夢は広がります。
お店には、タイ人のスタッフもいます。
日本で学んだ後、タイに帰国。日本人と結婚し、またこちらで暮らすようになり、子育てをしながら吉田さんの強力なサポーターとなってくれています。
家族を大切にし、穏やかで寛容な人が多いと言われるタイ。
SABAIDEEはそんな雰囲気が味わえる、温かいお店です。
東園 恵
SABAIDEEサバイディー
住所/広島県廿日市市木材港北5-5
電話/0829-32-3155
営業時間/9:00~16:00
定休日/土日曜日、祝日
https://peraichi.com/landing_pages/view/sabaidee
Writing:Kawasaki Kyoko