はつじょがゆく!
廿日市市佐方にある、ハシモト園芸さんにお邪魔しました。
50年の歴史を持ち、店頭販売の他、家の外構、植栽、緑のレンタルなどを行っていらっしゃいます。
代表の橋本和博さんにお話を伺いました。
緑は空気と同じ。あって当たり前のもの
毎日植物の中でお仕事をされている橋本さんは、緑のないところに行くとすごく気になり、長時間いると体調がおかしくなるとおっしゃいます。
空気や水と同じで、意識はしないけれど、緑はあることが当たり前のもの。
オフィスや官公庁など人の集まるところは往々にして乾燥しており、そんな中で1日仕事をするのは人の体にも酷なことだとおっしゃいます。
オフィスの中で、仕切りや目隠しに使われるパーテーションを観葉植物に変えるだけでも、視覚的にもストレスの改善にも効果的なのだそうです。
最近はオフィス環境を整える時代になってきており、企業やお店に観葉植物を貸し出す「緑のレンタル」のニーズが高まっているのだとか。ハシモト園芸さんではそのメンテナンスもやっていらっしゃいます。
緑化広告ー新しい緑の取り入れ方
ハシモト園芸さんでは大勢の人が集まる空間に緑を置くための工夫をされています。
それが緑化広告。
観葉植物の土台に企業広告を載せています。善意の企業が広告料を支払い、自社のコマーシャル、看板を出すことによって観葉植物を置くことができ、そこが緑豊かになっていくというしくみです。
廿日市市役所のロビー
ハシモト園芸さんをはじめ、数社の広告掲載があります
2018年から緑化広告の販売をはじめたそうですが、観葉植物が置かれていなかったときの市民ロビーとはまったく違う印象です。
橋本さんは大勢の人が訪れ、またお仕事をされている空間だからこそ、居心地のよい場所であってほしいと考えています。
緑の必要性への関心が高まり、緑化広告がますます広がっていくことを期待されています。
2020年全国都市緑化フェアにむけて
2020年、オリンピックイヤーに「全国都市緑化フェア」が広島で開催されます。
2018年には「山口ゆめ花博」として山口県山口市で行われました。
全国都市緑化フェアとは…
全国都市緑化フェアは、国民ひとり一人が緑の大切さを認識するとともに、緑を守り、愉しめる知識を深め、緑がもたらす快適で豊かな暮らしがある街づくりを進めるための普及啓発事業として、昭和58年(1983年)から毎年、全国各地で開催されている花と緑の祭典。
【公益財団法人都市緑化機構ホームページより】
メイン会場は広島市だそうですが、「緑といったら廿日市だったね」と言われるように取り組んでいきたいと橋本さんは意気込みを話してくださいました。
前回広島が会場になったのは1997年(平成9年)のこと。「グリーンフェスタひろしま’97」という名称で開催されました。日本全国をめぐって23年ぶりに広島が開催地となります。
花と緑がテーマの大きなイベント、今から楽しみです。
廿日市で育った子が、自分が廿日市で育ったこと、廿日市ってこんなところだというのを世界のステージで話ができるようになればという橋本さん。
自分たち大人が関わり作っていく環境の中で子供たちが育っていくので、子供たちにとってよりよい環境を、そしてさらによい形で未来に続くようにという思いで、ご自身がいろいろな形で地域の子供たちと関わりを持っていらっしゃいます。
花や緑は子供たちにとっては身近なもので、育ててみたり、遊びの道具にしたりと日常にありますが、だんだん大きくなっていくと、身の回りに花や緑を感じない場所にいることに違和感を感じなくなってしまいがちです。
花や緑が私たちにくれる癒しや恩恵を思い出し、生活のあらゆる場面に当たり前に存在するようになるといいなと感じました。
東園 恵
花と緑と&蘭の殿堂 ハシモト園芸
住所/広島県廿日市市佐方540-2
電話/0829-32-8321
営業時間/9:00~18:00 定休日は水曜日(事務所に人がいれば販売可能です)
https://www.facebook.com/kadu.hashimoto?ref=br_rs
Writing:Kawasaki Kyoko