はつじょがいく!
廿日市市を中心に活動しているダンス教室、なおみ塾の代表伊達奈緒美さんにお話をお聞きしました。
伊達さんはダンス教室、イベント企画運営、振付師、FMはつかいちのパーソナリティと幅広く活躍されています。
ダンスが大好きな子供時代
小学校3年生の時にダンスを始めた伊達さん。
テレビを見ながら創作ダンスをする娘を見て、ご自身もダンスにあこがれていたお母さんがダンス教室に通うことをすすめてきたそうです。
人から教わってダンスをすることにあまり乗り気ではなかった伊達さんですが、お友達と入会。
その時も「練習は行くけど、ステージにはぜったいに出ない。」と言っていたのだとか。
そんな伊達さんが初めてフラワーフェスティバルのパレードに出場。
何千人という観客の前で踊ったことで、完全にダンスの魅力にはまってしまったのだそうです。
楽しんで練習するようになり、そのおかげでどんどん上達。
マイケルジャクソンの踊りを初めて見たとき、「なんだこれは!」と衝撃を受けたとおっしゃいます。今まで自分が踊っていたジャズダンスとは違う音の取り方、振り付け。
日本でもヒップホップが知られるようになり、すっかりヒップホップの虜になったそうです。
中学、高校では、今しかできないことをやろうとバスケット部に入部。
ダンスレッスンから離れていた時期もありましたが、安室奈美恵やMAX、TRFなどの新曲が出るたびにダンスを完全コピーし、友達に披露するくらいダンスは伊達さんの生活の中にあったそうです。
部活を引退してすぐにダンス教室を探し、見学に行き、また本格的にヒップホップのレッスンを再開されました。
小学校でも中学校でも卒業文集に「ダンスの先生になりたい。」と書いていたそうです。
子供の頃からの夢を叶えた伊達さんです。
地域密着型のダンス教室をめざして
長くダンスのインストラクターをされ、なおみ塾として独立して3年になる伊達さん。
地域に寄り添ったインストラクターでありたい、地域密着型のダンスの指導ができたらという思いでなおみ塾を始められました。
現在生徒さんは30名を越え、下は幼稚園児から上は80代の方まで、幅広い年齢層の方が男女問わず、ダンスを楽しまれています。
現在、廿日市市内の集会所、アイプラザ、フィットネスクラブ、また週に1回、広島市内のレンタルスタジオでレッスンを行っていらっしゃいます。教室によって年齢層もレッスンの内容も違うそうです。
中高年も楽しめるヒップホップ
メディアの影響が大きいのか、これまでヒップホップには縁のなかった40代、50代、60代の年齢層の方がヒップホップを踊ってみたいと来られることが増えたと伊達さんはおっしゃいます。
若い子に交じって踊るのは恥ずかしい、ここだったら同じ年代の人もいて、教えてもらいたいことを教えてくれるという生徒さんもいらっしゃるそうです。
中高年層でいえば、セクシーな振り付けの曲を使ったヒップホップを楽しむクラスもあったり、エクササイズ、シェイプアップ向けのメニューもあるそうです。
80代のおじいちゃん、おばあちゃんが、廿日市市内の病院が主催するイベントで、荻野目洋子のダンシングヒーローを踊ってみたいから、踊れるようにアレンジしてと言ってこられたのだとか。
恥ずかしいとか、そんなことを全く感じさせず、むしろ「私たちを見て!」というくらい楽しそうに踊るステージ上のおじいちゃん、おばあちゃん。
そんな姿を見て、自分よりエネルギーがあると感じられたとか。
自分がこれくらいの年齢になったとき、果たしてそうあれるかな、いやそうありたいと思ったそうです。
どの年代も挑戦するという気持ちは大事。
きらきら輝いて、若々しくいられるということは、これからも中高年の方にとってとても大切なこと。
年齢を重ねても輝く生徒さんは、伊達さんの目標なのだそうです。
ダンスの先生として子供たちに教えられること
伊達さんは、レッスンを通して子供たちのダンススキルをあげたり、ダンスって楽しいと思ってもらうことはもちろん、あいさつや礼儀、言葉遣いを徹底し、人間性を育むことに重きをおいて指導されています。
いずれは社会に出ていく子供たち。
仕事を始めたときに、この子だったらまかせられると思ってもらえるような責任感のある子、周りから愛される子になってほしいと願っていらっしゃいます。
すぐにあきらめず、最後まで自信を持って努力することをダンスの中で教えられるように。
親でも学校の先生でもなく、習い事の先生というまたちょっと別の立場から子供たちに伝えていきたいとおっしゃいます。
社会人になってから、自分の思うような形での仕事がなかなかできなかった伊達さん。
しかし投げ出さず、目の前のことに向き合って一生懸命取り組んでこられました。そして今、やりたかったことを叶えていらっしゃいます。
今目の前にあるダンスに一生懸命になって欲しい、自分が頑張ってきたものがあるということはきっと自信になるから…伊達さんだからこそ伝えられることだなと感じました。
廿日市商工会議所青年部に所属されている伊達さんは、毎年4月に開催されるはつかいち桜まつりのさつきステージの実行委員長も務めます。なおみ塾の生徒さんたちの輝くステージも楽しみです。
東園 恵
なおみ塾 伊達奈緒美
電話/090-3889-7031
メール/naomijuku@gmail.com
https://peraichi.com/landing_pages/view/naomijuku
Writing:Kawasaki Kyoko