女性が一番きれいに見えるスタイルをコーディネート|LADY’Sカナザワ

はつじょがゆく!

廿日市市城内にあるLADY’Sカナザワの取締役、金沢朝子さんにお話を聞きました。

廿日市で長年愛されているセレクトショップ

昭和48年、廿日市市佐方のフラワー通りにお店をオープン。
現在の場所に移転して丸4年。
LADY’Sカナザワは、50代、60代、70代の女性向けに、洋服、靴、バック、アクセサーなどトータルにおしゃれを提案するセレクトショップとして、半世紀近くも愛され続けてきました。

以前からのお客様に加え、廿日市駅から徒歩3分という好立地で、廿日市市外からの来店もあります。

人形に洋服を作って遊ぶことが大好きだった少女時代

金沢さんは小さい頃から、人形に洋服を作って着せるのが大好きでした。

「今はリカちゃん人形とか、リカちゃん用の洋服も既製品のかわいいのがあるけど、私が子供の時はそんなのがなくてね。ハギレを使ってセルロイドのキューピーちゃんに洋服を作ってました。」と懐かしそうに話す金沢さん。

「ハギレを切って縫って、ゴムを入れてギャザーを作ったりしてね。ちょっと年齢が上の友達のお姉さんなんかは、見返しまで作ったりしていて。『どうやって作るん?』ってあこがれましたよ。」

高さが2センチくらいのマッチ箱に取っ手をつけて引き出しを作り、タンスに見立てて並べ、その中に手作りの人形の服をしまって遊んでいたと言います。

着た人が一番きれいに見えるように

洋裁学校を卒業した後は、主婦仕事をしながら、友達や親せき、近所の方から注文を受け、自分でデザインを考えて洋服を仕立てていました。

洋服の好きな金沢さんに「既製服販売のお店をやったら?」と商売人だったご主人が佐方に店舗住宅を購入したことが、お店を始めるきっかけになりました。

物を売るという仕事をしたことがなかったため、はじめの頃はお客さんに
「まあ、上手も言わん、愛想もない、あんた大丈夫?」
と心配されたほど。

接客は苦手でしたが、これまでの洋裁の知識を基に、お客様が服を着たときのラインや、その人に似合う形、色合い、顔写りなどをアドバイスすることができました。

また既製服で少しサイズが合わないとか、もう少し形をこうしたらきれいに見えるというところも説明し、自ら直しをしていました。

ただ洋服を販売するだけでなく、その人が一番きれいに見えるようにと考えてやってきたことが信頼につながり、長く愛されるお店となりました。

トータルコーディネートができるお店

お店の商品は、自分が着たいと思ったものを選んで仕入れています。
これまで様々なメーカーのものを取り入れてきました。

ネックレスなどの小物も充実しています。
金沢さんの今一番のおすすめは、淡水パールに牛革の紐のついたもの。
素材を考えるとお手頃な値段で、また色の展開も様々で洋服にあわせて選ぶことができます。
「アクセサリーをするのとしないとでは印象が全然違いますからね。」

その人に本当に似合うものを着てもらって喜んでもらえるのが一番うれしいと言う金沢さん。
「今度どこそこに行くんだけど、選んでもらえる?ってトータルコーディネートさせてもらうこともあります。」

何十年も足を運んでくださるお客様に心から感謝し、これからもお客様に愛される店づくりをしていきたいと話してくださいました。

東園 恵

FMはつかいちで放送されました

LADY’Sカナザワ
住所/広島県廿日市市城内2-13-23
電話/0829-32-3669
営業時間/9:30~19:00
定休日/日曜日
https://ladys-kanazawa.com/
https://www.instagram.com/ladyskanazawa/

Writing:Kawasaki Kyoko