農業を愛し、季節の素材を活かす無添加ジャムのお店|AMFarm

はつじょがいく!

廿日市市廿日市、けん玉商店街にある無添加ジャムの専門店、AMFarmさんにお邪魔しました。

代表の天野晃寛さんにお話を聞きました。

好きな農業と趣味のジャム作りがきっかけ

2013年7月にオープンしたAMFarmさんはご夫婦で無添加ジャムを製造、販売されています。

ずっと農業に興味があった天野さん。
手も大きくて「百姓の手だね。」とよく言われていたのだそうです。

いろいろなお仕事を経験されてきましたが、農業の勉強をするため、三重県熊野市へ。

南高梅を栽培する農場で住み込みで修行されました。

その時に奥様の三起子さんと出会い、ご結婚され、地元廿日市に戻って来られました。

ジャム作りが趣味だった三起子さんと、農業が好きな天野さんで農業と加工販売業をあわせた第六次産業という形でやりたいとAMFarmを創業されました。

店頭のジャムはすべて三起子さんの手作りです。

三起子さんがジャムを作り始めたのはお母さんのため。

プレーンのヨーグルトに添付の砂糖を入れて食べていたら太り始めたお母さん。砂糖の代わりにジャムを入れたら一緒に果物も取れるじゃないかということで、手作りされるようになったそうです。

現在はお客様や子供たちに安全安心なものをと意識され、商品を製造されています。

減農薬、無農薬で育った素材を利用

AMFarmさんでは、減農薬、無農薬で育てられた、地元の素材を主に使ってジャム作りをされています。

農業に携わっていた経験もあり、また現在もご自身で畑で野菜を作っている天野さんは、廿日市の農家さんともつながりができ、そこから仕入れることも多いそうです。

廿日市が力を入れているはつかいちごを使ったはつかいちごジャムや、吉和のルバーブを使ったルバーブジャムなど地元の素材を活かしています。

いいものがあれば県外からも取り寄せます。農業の修行をされた三重県は柑橘のおいしいところなので、こちらから取り寄せることもあるそうです。

人気のジャムはいちごやブルーベリー。迷ったらどちらかを選ぶ方が多いのだとか。

酸っぱいのがお好きな方は梅のジャムを購入されます。青梅のジャムはとがった酸味があり、完熟の梅は桃のようなフルーティな味。

卵、バター、砂糖とレモンで作るレモンカードもとても濃厚で、リッチな味わいがおすすめです。

季節に合わせて、その時にでまわる素材を使って旬なジャムを作ります。

また、素材と素材をあわせたミックスジャムはいろいろ新商品のアイディアを考えるそうです。

ぶどうとラフランスをあわせた大人の雰囲気のジャムや、いちごジャムとミルクジャムをあわせたものなどをこれまでに販売してこられました。

おいしいものを食べて笑顔になってもらいたい、その思いを大切に商品を考案、製造されています。

こだわりジャム屋さんの作る人気のパン

AMFarmさんは、イベント時は廿日市市発祥のけん玉をかたどったサブレにジャムをのせたものを販売されたり、ジャムにあうスコーンなどを店内に置いたりしていますが、昨年の2月より週末にパンの製造、販売も始められました。

「こだわりジャム屋の贅沢生クリーム食パン」と「週末のメロンパン」

生クリーム食パンは焼きたてのときはちぎって食べるのがおすすめ。焼きたては表面がパリッとしていますが、1日経つとしっとりと、耳まで柔らかく食べることができます。

生クリームがたくさん入っているため、ミルキーで少し甘目のパンです。

メロンパンはプレーン、抹茶あんこ、メモンパンの三種の味が楽しめます。
メモンパンは生地にレモンピールを混ぜてその上にクッキーをのせ、レモンカードをかけて焼いたもの。甘酸っぱいメロンパンです。

ジャムやパンに入れる砂糖は鹿児島産の粗製糖を使っています。精製されていないため、カリウム、カルシウム、鉄分などのミネラルが多く、粗製糖を使うことはAMFarmさんのこだわりのひとつです。

 

けん玉商店街でもいろいろな企画に関わる天野さんは、廿日市の良さを常々感じるそうです。

野菜や果物を作り育てることを愛し、素材を最大限に活かした安心安全なジャムを作る天野さんご夫婦。

お二人の好きなことがそのままお仕事になり、たくさんの方の笑顔につながっているステキなお店です。

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東園 恵


AMFarm アムファーム
住所/広島県廿日市市廿日市1-2-4
電話/0829-32-9673
営業時間/11:00から18:00(金、土曜日はパンの販売日のため19:00まで。売り切れ次第終了)
定休日/日曜、月曜、祝日

Writing:Kawasaki Kyoko