時間をかけて1枚1枚焼き上げる|お好み焼きTETSUJIRO

はつじょがゆく!

廿日市市大東にあるお好み焼きTETSUJIROの貞尾徹也さんと晴香さんにお話を聞きました。

大好きだったおじいちゃんの名前を店名に

2013年7月にオープンしたお好み焼きTETSUJIRO。
店名は、徹也さんの名前と、大好きだったおじいちゃんの次郎さんの名前を合わせてつけました。

料理の経験が全くなかった徹也さんでしたが、横川にあるロペズで2年弱修行。
ここでひとつひとつ丁寧に教えてもらい、経験を積み、念願だった地元廿日市でのオープンに至りました。

最初は一人でお店を切り盛りしていた徹也さんですが、結婚してからは晴香さんと二人でお店に立っています。

時間をかけてじっくり仕上げるこだわりのお好み焼き

お店の入り口には「お好み焼きをおいしく焼き上げるため、20分から30分時間を要します。あらかじめご了承ください。」の張り紙が。

徹也さんは忙しいときでも時間をかけて1枚1枚丁寧に焼くことにこだわっています。

「火力を強くするともっと早く焼けるんですけど、キャベツをじっくり焼くことで甘みがしっかりでるんです。」と晴香さんは言います。

パリッと仕上がった生地と麺に半熟卵のまろやかさが加わります。

見た目も美しいそば肉玉の完成です。

しっかりと味わうため、シンプルに食べるお客様が多いそうですが、トッピングも数種類準備しています。

中でも、ハラペーニョという中南米の青とうがらしのピクルスがおすすめです。

修行先のロペズの名物トッピングだったハラペーニョをTETSUJIROでも取り入れています。
ピクルスのさわやかな辛さが甘いソースによくあい、女性の方にも好評だといいます。

お込み焼きの他、TETSUJIROオリジナルタコスもおすすめです。

タコスに使うミンチには10種類以上のスパイスが使われていますが、そのブレンドのレシピも師匠であるロペズさん直伝のものです。

普通はトルティーヤに包んで食べるところ、こちらではお好み焼きの生地で包みます。
ぱりぱりとした独特な食感の生地は甘く、スパイシーなミンチとの組み合わせが人気なのだそうです。

ビールにもよくあうメニューです。

カワイイものと優しさに囲まれた店内

「主人はもともと自分が決めたことは一つずつ丁寧にやりきる、こつこつとやっていく性格で、それがお好み焼きにも出ているような気がします。」と話す晴香さん。

「実は、私以上に乙女で、かわいいものが大好きなんです。」

ミッフィーのカレンダーや、恐竜の小さなフィギュア、絵本など、晴香さんが選んだのかと思いきや、すべてかわいいもの好きの徹也さんが置いているのだそうです。

もともとカフェだった店舗の内装をそのまま活かしたおしゃれな店内は、お好み焼き屋っぽくないと言われることもあるそうです。

アンティーク好きな大家さんが作ってくれたベンチが置かれ、お客様にいただいたサボテンがすくすくと育っています。
ショップカードも知り合いの方が作ってくださったもの。

「いろいろはできないので、周りの方が助けてくださるんです。」と晴香さん。

初めて来たお客様が待ち時間を気にしている時も、常連の方が「ここのお好み焼き、おいしいけえ待ってあげて。」と声をかけてくれるのだと言います。

徹也さんは、絵本や店内のおもちゃを通して仲良くなった小さな子が「お好み焼きおいしかった。」と言ってくれるのがうれしいと言います。

「これからも今までどおり、こつこつと真面目にやっていきたいです。」と話してくださいました。

東園 恵

FMはつかいちで放送されました

お好み焼きTETSUJIRO
住所/広島県廿日市市大東1-7 保田ビル1F
電話/0829-32-5518
営業時間/11:30~13:45(L.O) 17:00~22:30 (L.O)
定休日/水曜日
https://www.instagram.com/tetsujiro_okonomiyaki/

Writing:Kawasaki Kyoko