職人さんの技術と感性でよりよい注文家具をつくる|廿日市家具製作所

はつじょがゆく!

廿日市市下平良にある(株)廿日市家具製作所、生産管理部の森田直紀さんにお話を聞きました。

一点ものの造り付け家具を作る会社

(株)廿日市家具製作所は、主に工務店や設計施工会社から依頼を受け、商業施設や病院、マンション、住宅などに向け、大量生産ではない一点ものの造り付け家具を製作しています。

店舗においては、受付カウンター、陳列什器、ストック収納などを、また住宅においては、キッチンカウンターや本棚、部屋の収納棚などを作っています。

『目に映るお客様の暮らしを豊かにし、地域、社会の発展に貢献する』を理念に職人さんが中心となってものづくりに取り組んでいます。

(株)廿日市製作所には、生産管理部、製造部、塗装部の3つの部門があります。

生産管理部では、工務店や店舗設計の方との打ち合わせや現場の確認を行い、図面を書いたり見積りを作成して、仕事を工場におろします。

製造部では毎日7名の職人が家具を製作しており、塗装部では最終的に塗装が必要な家具の塗装を行っています。

打合わせから見積り、図面書き、製造、塗装、取付、納品まで一貫して行っています。

「設計士さんや施主さんの『こんな家具が欲しい。』というのを実現するのが僕たちの仕事です。お客様が思い描いた家具を忠実に、使い勝手がよいようにと考えて作っていくのがうちの家具の特徴です。」と森田さんは言います。

「頭の中で思い描いたものや、図面上のものと比べて、立体にすると使い勝手が悪い部分も出てきます。現場の職人さんがそれに気づいて、こういうふうに作ったらいいんじゃないかって僕たちに上がってくるんです。言われたことをひたすら作業するんじゃなくて、自分の技術を磨きながら自分の感性もあわせて、よりよい形で届けたいっていう思いがある人がこの仕事に向いていると思います。」

ものづくりでお客様を笑顔に

年齢層も幅広く、30代を中心に20代から70代の職人さんが働いています。

職人さんたちは、家具の取付時に立ち会うわけではないので、休みの日などに自分が作った家具が設置された商業施設を見に行くこともあるそうです。

森田さんも自分が図面を書いたものが形になって収まっているのを見るのが嬉しいと言います。

特に住宅においては、建物が建ち内装ができあがり、最後に家具が入り完成となったときの施主さんの喜ぶ顔を見るのがやりがいにつながっています。

ものづくりが好きで穏やかな人が多い(株)廿日市家具製作所。

「社員全員が楽しく、依頼を下さった方も笑顔になるような仕事をしていきたいです。」と森田さん。

大変と思われているものづくりが、こんなに楽しいものなんだということを若い世代にも知ってもらいたい、そして、技術を繋いで会社を続けていくことで、木工の街はつかいちに貢献できたらと話してくださいました。

東園 恵

FMはつかいちで放送されました

株式会社廿日市家具製作所
住所/広島県廿日市市下平良1-9-16
電話/0829-30-3155
定休日/日曜日
http://hatukagu.com/

Writing:Kawasaki Kyoko